忘却
どれだけ幸せな思い出も
いつか忘れてしまう
貴方の記憶は
常に更新され
古い記憶は眠りにつく
貴方はきっと
ずっと覚えてればいいのに
絶対に忘れたくないのに
そう嘆く
でもそれは
神様がくれた
愛情の証
貴方の記憶は
幸せな思い出と同時に
辛い思い出も眠りにつく
覚えていることは
幸せと同時に
痛みが残るということ
人生は
辛い出来事の連続
幸せなんて
ほんの少ししかない
貴方はきっと
そのあまりの痛みの強さに
押し潰されてしまう
だから神様が
忘れさせてくれる
守ってくれる
貴方の記憶は
無くなることはない
貴方の終わりが近づいた時
それは迎えにくる
貴方はきっと
救われた想いになり
この世を去っていく
きっとそれは
この世で一番の幸せ
だから悲しまないで
忘れることは
貴方が生きるということなんだ